出来るだけ手術による傷を小さくしたい方、
入院せずに通院で治療したい方に最適なクワドラカット法。
お仕事や日常生活への影響が、最小限に抑えられるのもメリットです。
どのような治療(手術)ですか?
ワキガの原因はアポクリン腺という種類の汗腺にあります。
根本的な治療はこのアポクリン腺を物理的に取り除くしかありません。
従来は「切開剪除法」と言ってワキの毛の生えている部位を10~15cm切って皮膚の下を剥がし、裏側からハサミでアポクリン腺をそぎ取る方法が主流で、術後の出血の心配から、ガッチリとした手術部位の圧迫固定と安静のために2週間~の入院が必要でした。
それに比べ、クワドラカット法の皮膚切開は1cmほどです。皮膚の裏側から細い管を挿入し吸引しながら削り取る方法です。表面の傷が小さいことと、切開剪除法に比べて出血量が少ないことから入院が要らず、圧迫も軽めで済みます。
小林クリニックのこだわり
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入院不要、通院で治療できます
仕事や生活にほとんど影響を及ぼしません。
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患者さまのあらゆる負担を最小限にとどめます
痛みや傷による身体への負担だけでなく、精神的、経済的にもやさしい治療法です。
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必要な費用は手術代金にすべて含まれています
手術料金には麻酔代や術後のお薬、術後2週間までの診察料が含まれています。毎回の支払いの必要はありません。
治療の流れFlow
初診
ワキの毛は剃らなくても大丈夫です。また、永久脱毛されていても問題ありません。ワキの毛が生えている(生えていた) 部位が手術範囲です。
所要時間
- 局所麻酔を全体的に行き渡らせて、片方づつ手術をします。手術は両側で1時間程度で終わります。
- 耳元で機械の音や吸引の音がしますので、不安な方はイヤフォンなどで音楽を聞いていてもOKです。
- 切開部を縫合(1-2針) して、ガーゼで腋窩を圧迫固定して終了です。
治療直後
直後~術後1週間は肩の関節をなるべく動かさないように注意してください。患部を濡らしてはいけません。
再診
術後2~3日後に圧迫固定を外して皮膚の状態を確認、術後1週間後に切開部の糸を抜きます。
スムーズにいけば、2週間程度で貼り薬も不要になります。
経過Follow up
- 術後2~3日後に圧迫固定を外して皮膚の状態を確認し、もし血腫と呼ばれる血の塊ができている場合は取り除いて再度圧迫します。経過が良好であれば徐々に圧迫のボリュームを下げていきます。この頃から入浴が可能になります。(それまでは患部を濡らさないようにシャワーです)
- 術後1週間で切開部の糸を抜きます。手術範囲に皮膚潰瘍などが出来ていなければ2週間程度で貼り薬も不要になります。
- だんだん傷が縮こまって突っ張り感が出てきますので、これ以降は頑張ってリハビリをする時期になります。
注意点Attention
- 手術後は脇を動かせないので、前開きで柔らかい洋服をご持参ください。
- 入院は要らないとは言え、体に対する侵襲は従来の方法と何ら変わりません。デスクワーク程度は問題ありませんが、体を使う仕事等は、術後1週間を過ぎてから徐々に慣らしていきましょう。
- 部分的に潰瘍(皮膚のダメージ) が出来ることがありますが、通常保存的に治ります。
- 皮膚の裏側からアポクリン腺を削り取っていく訳ですが、同時に毛根も削ってしまいますのでワキの毛が薄くなってしまいます。削れば削るほどアポクリン腺の除去率は上がりますが、そのぶん皮膚も薄くなり術後に拘縮を残すリスクも高まります。そのため、80%くらいの切除率で手術をしています。
- 手術時に剥がしたワキの部分の皮膚は、知覚神経が切れてしまいますのでしばらく痺れています。半年ほどかけて徐々に感覚が戻って来ます。
料金Price
両側で300,000円(税別) です。術前検査や術後2週間までの再診・処置料も含みます。